移動平均線について

「移動平均線」とは、相場のトレンドを読むために考えられた方法で、過去の決められた期間の為替レートの終値を線で結んだもので、チャート上に引かれた曲線のことを指します。「移動平均線」は、常に2本以上をセットで使っていきます。
例えば下図の場合、赤の線は「21日移動平均線」といい、過去の21日間の終値を足して21で割った平均値をグラフにしたものになります。

短期のトレンドを知るためにには短期の移動平均線、長期のトレンドを知るためには長期の移動平均線を活用します。活用方法としては、まず移動平均線の傾きに着目してみます。
右肩上がりなら相場は上昇傾向で、右肩下がりなら相場は下落傾向と考えられます。

次に、移動平均線とローソク足の位置に着目してみます。ローソク足が移動平均線より上にあれば相場は上昇傾向、下にあれば相場は下降傾向にあると考えられます。

また、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に突き抜けると上昇すると考えられる「ゴールデンクロス」、逆に上から下に突き抜けると下落すると考えられる「デッドクロス」があります。

ただし、これらはいずれも単純な計算式による分析手法であるため、間違ったシグナル(いわゆる「ダマシ」)が発せられる場合も少なからずあることに注意が必要です。